宮本の歌唱、メンバーひとりひとりの演奏、そしてそのすべての音が瞬間瞬間に生命体のように躍動して楽曲の世界を描き出す。どの楽曲もすでに何百回も聞き慣れているはずなのに、初めてその本当の大きさや重さや輝きを見せたかのように圧倒的に迫ってくる。「宮本浩次」というものが完全に音楽として実体化した。本当に凄かった。
ツアー初日の武道館公演は、今思えばまだその入口だった。ツアー「新しい旅」の、旅の始まりだったのだ。ツアー後半戦のこの大阪フェスティバルホールでのライブは、宮本浩次と五人衆の「新しい旅」が途轍もないところに辿り着きつつあることをはっきりと僕らに見せていた。(山崎洋一郎)
