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今や日本のオルタナティヴ・シーンを牽引する最重要バンドと言って過言じゃないアクトとあって、COSMO STAGEには開演前から続々とお客さんが結集! ブルーの薄明のもと登場したOGRE YOU ASSHOLEの4人は、お互いの波長を確かめるように音を重ね、じわじわ熱の高まったところでオープニングの"ステージ"をプレイ。馬渕のキャッチーなギター、出戸のハイトーン・ボーカルがオーディエンスをぐっと惹きつけ、ドラムス・勝浦とベース・平出の生み出す弾むようなリズムが会場を大きく揺らす。「こんばんは、OGRE YOU ASSHOLEです。よろしくお願いします!」(出戸)と挨拶も手短に"ヘッドライト"では真っ赤なライトのもと圧倒的な轟音を響かせ、続く"ピンホール"ではイントロから「ワ――ッ!」という歓声が沸きあがって誰もがダンシング! リスナーの音楽的Gスポットをピンポイントで突いてくる、緩いようでいて凛と張り詰めたテンションを保ったサウンドは中毒的ですらある(とにかくムショーに気持ちいい!)。「ありがとう! え~、こんばんは、OGRE YOU ASSHOLEです」と再び出戸。続けて「僕ら、この前までアメリカ・ツアーに行ってて、みんなに話したいことが一杯あって。このあと3曲あるんだけど、3曲やめて話してもいいんだけど、どっちがいいですか?(笑) まぁ、今月号のROCKIN'ON JAPANに載ってるから。僕、人生で初めて海外行ったんですけど、アメリカで日本食を食べちゃダメだね。ホント、まずいから(笑)」とタメになる話(?)を披露して、今年9月にリリースした最新作『浮かれている人』から"バランス"を披露。クリスプなリズム・ワークと軽快にアップ・ダウンするベース・ラインがぐんぐん場内の熱を高め、不敵なオルタナ行進曲"フラッグ"ではフロアのそこここに力強いコブシが! 絶妙に息のあったアンサンブルでウォール・オブ・サウンドを立ち上げてみせる確かな表現力で、ラストの"アドバンテージ"でもオーディエンスを大いに沸かせたOGRE。マジ、掛け値なしの快演でした!(奥村明裕)