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勢いよくステージ上に飛び出してきた4人を出迎えた熱烈な手拍子。そのエネルギーを追い風にスタートした1曲目は“The Symphony”。荒関将寛(Vo・G)が力強く歌い上げつつ、後藤裕亮(G・Cho)と黒瀧孝之(B・Cho)のコーラスも加わって、綺麗なハーモニーが広がるのが文句なしに気持ちよい! 早くもクライマックスのような感無量のシンガロングが、お客さんたちの間で湧き起こっていた。
黒瀧が「行くぞ!」と煽ってなだれ込んだ“Get Up Kids!”は、齋藤康輔(Dr)のキレのいいビートに合わせて激しいハンドクラップが始まった。起伏に富んだ展開を楽しみつつ我々が突入する興奮は一体どこまで行くのか? ワクワクは高まるばかりだ。ベースを外してハンドマイクでステージを巡り始めた黒瀧が「オイオイオイ!」とお客さんたちを煽り、「踊る準備はできているか?」と呼びかけて始まった3曲目は“Everyday Means All”。甘酸っぱいメロディに包まれながら、場内は幸福なダンスフロアと化していった。
とにかく皆が熱くジャンプしまくった“Get Out”を終えてMCタイムへ。「おいっす! 照明さん、この目の前の素晴らしい風景を照らしてもらっていいですか? ビューティフル! こうやって3月31日に音楽を聴きに来るスタイル、最高だよな」黒瀧が興奮気味に語り始めたが……「今日は12月31日だぞ」という、誰もが言いたかった突っ込みを入れた荒関。ちょっと照れた黒瀧であったが、「今日は馬鹿をやっていい日だぞ! 楽しもうぜ!」と最終的にはバッチリ決めてくれた。そして始まった“Starting Over”で生まれた盛り上がりは、とことん明るくて爽やかなエネルギーが弾ける特大花火となった。
荒関が「2011年の音楽シーンはCDショップとかではなく、俺らとライヴを観に来るみんなとで作りたいと思うんだ」と語り、ラストを飾ったのは“Carry On”。皆でともに大声で歌い、踊りながら一つになる喜びを、とことん引き出してくれたナンバーであった。「来年も絶対にいい年にしようぜ!」と荒関が叫んで彼らのステージは終了したが、2011年のLOCAL SOUND STYLEの活動が一際熱くなることを、集まったお客さんたちは確信したんじゃないだろうか。(田中大)