お馴染みのSE"愛の賛歌"と共に現れた毛皮のマリーズが初めにプレイしたのは、なんとまさかの"ビューティフル"! 今日のために新調したというピンクのスーツに身を包んだ志磨がピースサインを高く掲げると、フロアから大歓声が上がる! いきなり投下された最強アンセムに、オーディエンスはもう発狂寸前になって拳を振り上げ大合唱! 「幕張、このまま朝までー!」というコールから始まった"ボニーとクライドは今夜も夢中"で志磨が軽快なダンスを決めてフロアを沸かせると、続く"愛する or die"では富士山の生み出すダイナミックなビートに乗って、越川が野性的なコーラス(というよりもむしろ絶叫)が炸裂! 「幕張! カウントダウンまであと少し! 今日のスペシャルゲストを紹介します!」と言ってアルバムにゲストで参加しているソウル・フラワー・ユニオンのキーボーディスト奥野真哉を呼び込み、「今年、たくさんの甘い出来事から生まれた僕たちの大ヒットシングルを聴いてください!」と" Mary Lou"へ。まるでフロアに向かって愛を振りまくかのように何度も何度も両手を広げてオーディエンスとコミュニケートを図りながら、ハンドマイクで高らかに歌を届ける志磨の姿は本当に嬉しそうだ。そして「ヒロT(栗本)が歌います」という志磨のコールから"すてきなモリー"へ。栗本のキュートなボーカルがフロアにハンドクラップとシンガロングの嵐を巻き起こし、その中で志磨は足を振り上げながらの激しいダンスを披露したり、栗本の首元に噛み付いたりと、ステージ上を縦横無尽に動き回って派手なパフォーマンスを見せ付ける。続いては"REBEL SONG"でオーディエンスを大熱狂させてから、MCで「僕の2010年返事をして! 僕の可愛い2010年返事を! 僕の愛する2010年返事! 可愛いよ! 一人残らず可愛いよー!!」とオーディエンスを歓喜の渦へと叩き込む。そして「西くん(越川)カモーン!」とラストチューンの"コミック・ジェネレイション"へ突入! ラスト直前のブレイクが見事に決まり、その中で「グレート! 最後までグレート! 褒めてつかわします! 僕の人生で最も幸せだった2010年、どうもありがとう!」と高らかに叫んでクライマックスへ突入していくシーンなんてドラマチックでなくまさにドラマそのもの! 活動の場をメジャーに移して、「人を喜ばせるロックンロール」に目覚め、「人を愛する意味」を悟って大進化を遂げた2010年を鮮やかに締めくくった。(前島耕)
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