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昨年12月には、リスナー自身が収録曲を選んで発注するという業界初の“オーダーメイド・アルバム”=『from the NEW WORLD』を発表。ドラムス・越川の脱退もなんのその、先駆的かつ野心的に自らのフロンティアを切り拓き続けているFoZZtoneが、終盤戦を迎えたCOSMO STAGEに登場! 昨日19時頃に下北沢GARAGEでの2010年ラスト・ライブを終え、勇んで幕張に乗り込み迎えた2011年一発目のライブは、“白鯨”から雄大にスタート。“ワッチ”こと渡會のソウルフルな歌声が高らかに響き渡り、熱の高まりと共に一気呵成にスパーク! ギター・竹尾はステージを駆け回ってオーディエンスをアジテートし、ベース・菅野も激しく身体を揺らしてプレイ。間髪入れず、ワッチの激しいカッティング・ギターから“黒点”へと繋ぎ、サビメロでは「いくぞ! 今年最初!」との合図で無数のコブシが屹立! そして、「ブチあがっていくぞマクハリー!! ブッ飛べよ!! 今日は朝までパーティだ!!」とワッチがアジりにアジって“JUMPING GIRL”になだれ込み、骨太かつ熱量過剰なフォズ・ロックが会場を丸ごとシェイク! 早くもCOSMOの熱気は最高潮となった。

「あらためまして、こんばんは、FoZZtoneです! 年明けたね? 明けちゃったね!?  こっからはもう俺たちのパーティだから、思っきり遊ぼうぜ! ついて来いよ! イケんのかよマクハリ! 愛してるゼ! 食らいな!」(ワッチ)とブレイクでも噛み付くように捲し立て、重厚ロック・チューン“4D”で再び沸点めがけて疾走(鞭打つへヴィ・グルーヴ! 荒ぶるギター・リフ!)。続く“音楽”では、「音楽! その音楽!!」とのワッチの熱情的なボーカルに駆られて、お客さんも熱烈にリアクト。声が擦れようが少々ピッチがズレようが、構わず全力で、必死の形相で歌い叫ぶワッチの姿に沸き立たずにはいられないのだ。

「新年初ライブなんで、みんなに観てもらえて嬉しいです! 去年はいろいろ新しいことやってきて、来年はさらに面白いこと考えてるんで、期待してて下さい。イイね! 楽しいネ! 素晴らしい一年になりそうです!」と終盤にワッチ。そして「最後の曲はとてもシンプルな曲なので、よかったら一緒に歌ってくれたら幸いです。これからみんなで、サイコーに素晴らしい一年を過ごそうぜ! ヨロシク!!」と続け、ラストに披露されたのは“ロードストーン”。「方位磁石」を意味するこの曲の熱気は、確かに輝かしい未来の在り処を指し示していた。(奥村明裕)