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「Jeeptaです、よろしくぅ!」と石井卓(Vo/G)の威勢の良い掛け声一発からスタートしたステージ。2010年4月に晴れてメジャー・デビューを果たすことになったシングルのソリッドなロック・ナンバー"日進月歩"がMOON STAGEの空気を切り裂くように響き渡る。サトウヒロユキはさっそく、ドラム・セットの台にあがってフロアを見渡しながらベース・ラインを繰り出していった。"シナリオ"、そして"心"といったインディーズ時代からの楽曲も続けて披露される。爆発力のあるパフォーマンスの中にもchoroのキラキラとしたギター・フレーズが煌めくのが印象的である。年が明けて更に深くなった時間であるにもかかわらず、立ち上るロック・サウンドにビビッと反応して体を揺らし、飛び上がり、歓声を上げてしまう多くのオーディエンスたちの姿が頼もしい。

「明けましておめでとうございます、Jeeptaです! もう2時ですけどね、皆さん大丈夫ですか? すっごいね。えー、我々Jeeptaは、持ってるぞ、と。何か持ってるぞ、と言われたりするような気がしながら、えー、今年も頑張っていきますので、よろしくお願いいたします!」と、微妙に噛みかけたりしつつも前のめりな石井の新年一発目のMCを経て、"human"で情感を強く帯びたソング・ライティングも見せ付けてゆく。Jeepta流の軽快なギター・カッティングに踊るダンス・ロック・ナンバー"フレグランス"でオーディエンスたちのうねりを更に大きく掻き回すビートとサウンドを放ち、そしてメジャー2作目となるシングル曲"理想郷"で自ら全身汗まみれになりつつ、まだまだロックを摂取し足りないオーディエンスたちの渇望に応えてくれた4人であった。新年早々、熱い夜をありがとうJeepta!(小池宏和)