メニュー



激情ダダ漏れのニューカマー、その名もグッドモーニングアメリカ、CDJ初参戦である。ベース・たなしんの人力絶唱SEで入場、しかもMOON STAGEにちなんでセーラームーン・コスプレ→ホットパンツ一丁のほぼ全裸、という全力投球ぶり(?)に、引くどころか爆笑で熱く応える観客たち。そして1曲目、“光となって”のイントロを(こちらも最初から半裸&ガチムチの)ドラムス・ペギが激しくロールして、ヴォーカル&ギター金廣が力強いハイトーン・ヴォイスで歌いだせば、一気に彼らの音世界に引きずり込まれてしまった。性急で熱いアンサンブル、柔らかなのにひりひりと焼き付くようなエッジを持った声とメロディ。変態なのに純情、おどけてるけどガチで真剣という彼らのキャラクターと、とにかく今日の舞台に立てて嬉しいという感動そのものが、一音一音から伝わってくる。「3,2,1,カウントダウン・ファイヤー!」というコールを全員でキメて、後半はシリアスな歌詞が鋭角なリフとビシビシと拮抗する”心臓抉って”、 力強く躍動するメロディが手拍子とともに観客をカタルシスへと導く“アカクモエテイル”、そしてタイトルとは裏腹の強烈ダンスナンバー“ウォールペーパーミュージックじゃ踊りたくないぜ”という破壊力満点の3連発! 自然に巻き起こったコーラスの合唱はちょっと驚くほどの大きさで、フロア全体に確かな結束と、彼らの来年の活躍への期待感を鮮やかに描き出していた。マジに今後が楽しみです。(松村耕太朗)