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太陽が降り注ぐSOUND OF FORESTに舞い降りた、ROCK IN JAPAN初登場の福原美穂。ボヘミアンなワンピースに身を包み、1曲目にサンディー・トムの“I Wish I Was A Punk Rocker”を披露する。このチョイス、ソウルフルでアーシーな福原美穂自身の歌声との相性もばっちりで、真昼の森にユニークな空気を送り込む。ビッグ・バンド風のアレンジと、日本的な歌謡テイストが自然に融合する“CHANGE”、「2年前にはROCK IN JAPANのお客さんとして来場した」と明かす飾り気のないMCに続き、レイドバックした雰囲気の新曲“LET IT OUT”を披露。ゴスペル調のコーラスとビッグなメロディが広がり、伸びのよいヴォーカルと混ざり合うナンバーだ。続く“HANABI SKY”は、どっしりとした低音ヴォーカルから、力強いサビへの展開がドラマチックな壮大な1曲。センチメンタルながら、突き抜けたすがすがしさも持ち合わせている。このからっとしたとっつきやすさが、彼女の魅力といえるだろう。歌いながらタオルを振り回すのに合わせて、観客の頭上には色とりどりのタオルがぶんぶん回る。サザンロック的な“No Warning”は、本場でも通用する迫力の歌声とルーツ色に溢れた楽曲で、とにかくソウルフルの一言だし、最後に演奏された“ANYMORE”は、R&B、レゲエからのインスピレーションがアウトプットされた情緒たっぷりな楽曲。喜びも悲しみも、しっかりと抱き留めて前に進む、そんな、エモーショナルで真に力強い表現が、いい。(羽鳥麻美)