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見上げれば青空、向こうには海。吹き抜ける爽やかな風。今年から新設されたSEASIDE STAGEは場所自体がすごく気持ちいいムードを持っているんだけれど、そんなフィールドにぴったりなライヴを繰り広げてくれたのがbonobosだ。お客さん全員が手を左右に振り、「♪ナーナーナナナ」のコール&レスポンスもバッチリ決まった“Mighty Shine, Mighty Rhythm”。伸びやかな蔡のハイトーン・ヴォイスが響き渡った“ICON”。彼らの音楽が放つ歓喜のヴァイブが、エリア一杯に詰め寄せたお客さんたちを柔らかく満たしていく。昨年末を最後にギター佐々木が脱退するという転機を迎えた彼らだが、その音楽が持つハピネスは何も変わっていない。ハイライトは、サビの歌詞にかえて「サンキュー、サンキュー、ひたちなか!」と歌ったアンセム“THANK YOU FOR THE MUSIC”。そして最後には4月にリリースされたニュー・アルバム『オリハルコン日和』から、大きな愛の存在を歌った“GOLD”。「また会いましょう!」と蔡は叫んで、名残惜しそうに去っていった。幸せに包まれるような30分間だった。(柴那典)