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午前中の雨なんてなんのその、LAKE STAGEの熱気は太陽が高くなるにつれてぐんぐん上昇中! Nothing’s Carved In Stoneがステージに現れた途端、オーディエンスは拳をつきあげ戦闘体勢万全の合図を見せる。ひたちなか初参戦となる彼らがどんなライヴを見せてくれるのか、期待ではちきれそうな顔がずらり、である。で、実際どうだったのか。ELLEGARDEN活動休止後、ギターの生形が本当にやりたいと思ったメンバーを集めた本気のバンドは、ライヴも本気だった。5月に発売されたばかりのデビューアルバム『PARALLEL LIVES』中心のパフォーマンスは、力強く疾走感にあふれ、なにより洗練されているのが気持ちいい。この品のよさは、自らの個性を出しながら一歩引いてアンサンブルのバランスを取るという他バンドの経験則によるものなのだろうか。マグマがほとばしるロックというよりも、世界樹の葉がなる大樹のようなどっしりとしたロック。『ドラクエ』みたいな例えだけど、すごい安定感と清々しさのあるグルーヴがそこに立ち上がっていたのだ。“Isolation”からラストの“Same Circle”まで、極上空間が広がった40分間だった。(上田智子)