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3日間に及んだロックの祭典も、ついに終わりのときが来てしまった。今年新たに新設されたPARK STAGE、そのクローザーを務めるのはオレスカバンド! 昨年は日本人としてはじめて全米最大のパンクフェス「WARPED TOUR 2008」の全箇所に出演するなど、ひと回りもふた回りも大きな成長をとげた彼女たちが、2年ぶりにひたちなかのステージを踏む。前回は、全身に緊張をまといながらステージを盛り上げる初々しい姿が印象的だった彼女たちだが、今日はどこか地に足がついている。“PANTIME”“花のスカダンス”“ジェットウェーブ”などのアッパーなナンバーで観客をしっかりと踊らせつつも、スロー・ナンバーの“アーモンド”では、ガッチリと噛み合った安定感あるアンサンブルでしっとりと聴かせる。その後の“ORESKA music”“ピノキオ”“Super☆Duper”の連打でも、抜けのいいスカをのびのびと鳴らし、心地よいパーティータイムをもたらしてくれた。アンコールでは、オレスカらしい元気爆発のパフォーマンスでPARK STAGEは最高にピースフルな空間に。残ったエネルギーを全て使い切るかのように、ハチャメチャに踊り狂うオーディエンスは、みんな笑顔だ。もちろんステージの上のメンバーも揃って笑顔。祭りが終わる寂しさを微塵も感じさせない、本当に爽やかなライヴだった。(齋藤美穂)