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晴れ渡った夏の空に心地良い潮風が吹き抜ける、初日のSEASIDE STAGE。3日間のトップ・バッターを務めるのはオレスカバンドだ! メンバー全員が、それぞれに純白をベースにした爽やかな衣装で登場(でも、ちゃんと2トーンになってるのはさすが)。SAKI(tp)、もりこ(ts)、ハヤミ(tb)のホーン・セクションがさっそく太陽に向かって賑々しく音を奏で、いかす(Vo./G.)、とみ(B.&Vo.)tae(Dr.)が強くグルーヴしつつ熱気をかき混ぜる“ファンキー太陽”からパフォーマンスがスタート。いかすの堂々としたヴォーカルの響きにも惚れ惚れしてしまう。2曲目には、トゥーツ&ザ・メイタルズのスカ・クラシック“MONKEY MAN”をカヴァーし、午前中からのスカンキング・タイムに大勢のオーディエンスの笑顔と四肢が弾ける。スカの枠を越えて、ポップ・ソングとしての煌めきを目一杯発揮するシングル曲“自転車”には、フィールド一面に手拍子が自然発生し、SAKIは片手でトランペットを操りながらオーディエンスを煽り立てていた。「イエー!! ROCK IN JAPAN、2年ぶりです! 今日は、オレスカバンドの今を鳴らしにきました! 踊ってくれますか!?」といかすが“What a Wonderfiul World”に繋ぎ、一方ハヤミが関西弁混じりで景気良くコール&レスポンスを誘う“PAPAYA”ではtaeが繰り出すビートも一層激しさを増してゆく。SAKIやもりこがステージ中央のお立ち台でそれぞれに熱いソロも吹き鳴らして、パンキッシュなこと極まりないカリプソ・ミクスチャーが転がっていった。「どうもありがとうー! また会いましょう!」とあっという間に辿りついてしまったクライマックスは“Super☆Duper”。tae以外の5人が横一線に並んで、タテノリのエネルギーと華やかに香るような風を運ぶ。SEASIDE STAGEの3日間に、素晴らしい幕開けをもたらしてくれたオレスカバンドだった。(小池宏和)