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ポップの神、降臨! 奇跡の夜、桑田佳祐  19:00 GRASS STAGE

 数万人が集ったグラス・ステージはもう溢れんばかりの人、人、人! グラス・ステージのフィールドいっぱいにスタンディング・ゾーンが広がっているような満員状態。さらには始まる前から既に手拍子の嵐!! 長いこと待ちわびていた人もいるでしょう。なんせ23年ぶりのイベント参戦です。そんな待望の瞬間を見逃すまいと固唾を飲んで見守っていたオーディエンスは、最初の一音が鳴り響いた瞬間からもう大騒ぎ。バックステージからも沢山のミュージシャンとスタッフが駆け出してきました。そんな中「ウィー!!」という叫び声と共に登場してきた桑田さんは赤いTシャツと短パン姿。MCも「みんな、おはようー! エゴ・ラッピンで~す!!」「みんな大丈夫ですか~? 最後まで残ってくれてありがとうございます。渋谷陽一バカヤロー!!」と最初から飛ばしまくり。さらには「朝から来ております。UAよかった。YUKIちゃんよかった、キック・ザ・カン・クルー、いやキック・ザ・カンクローよかった(笑)……十五代目キック・ザ・カンクロー(笑)。そしてバンプ・オブ・チキン、さっき写真を一緒に撮りました」と今日出演したアーティスト達に触れ、「短い時間ですけど今日は頑張らしていただきますんで。桑田です! よろしくお願いします!」と盛り上げる。楽曲の方も1曲目の“希望の轍”から完璧な演奏とカメラ目線の表情一つで魅了する無敵のポップ・ミュージックを体現してました。ギターやサックスにパーカッション、女性コーラスなどなどを配した豪華なバックもとにかくスゴ腕。さらにはアコースティック・ギターに持ち替えてプレイした“夏の日の少年”、“飛べないモスキート”“黄昏のサマー・ホリデイ”と続き、小粋なギターリフから始まった9/26リリースのニュー・アルバムからの新曲“BLUE MONDAY”、そして同じく新曲“東京ジプシー・ローズ”ではアップ・テンポな曲調で盛り上げるノリノリのステージ。「この場所、とにかく一回出ろ、海辺のいいところだからっていうのでこんなところに連れてこられて。海辺じゃねえじゃねえか(笑)。でもお客さんが終わった後もゴミを拾って帰って、すごいいいイベントだと思いました。僕にとっても10年に一度くらいの体験ですね。来年もやるんだったら是非声をかけて下さい!」のMCに大観衆のオーディエンスも大盛り上がり。
 けれどその雰囲気が一変したのは次の“月”。ピアノにハープというシンプルな演奏に凍るような桑田さんの歌声が響き渡ると、一瞬でグラス・ステージが静まりかえる。さらにバンドのダイナミックな演奏がガーッと加わった時にはほんと、鳥肌が立ちました。さらにはスピリチュアルな女性ヴォーカルのイントロから最新シングルの“東京”へ。叙情性を切々と歌い上げる珠玉のバラードが会場を包む。
 そしてさらに雰囲気は一変。これまたニュー・アルバムからの新曲“ROCK AND ROLL HERO”で一気にアッパーに盛り上げ、続く“波乗りジョニー”で爆発!! 桑田さんはステージを降り、興奮のオーディエンスに向け放水! さらにはホースを自分に向けびしょ濡れになった挙句自分の股間にホースを突っ込んで水びたし。そして「チンコ立ってま~す!」と叫ぶ。最高のショウマンシップ、まさにポップ・モンスターここにあり! そして、そこからは怒涛のヒット・ナンバーのオンパレード。“真夜中のダンディー”をはさんで本編ラストの“マンピーのG★SPOT”では頭にヅラをかぶり、しかもそのヅラはチンポ付き。しかもそのチンポが背広を着てて、中央には「渋谷陽一」と書いたシールが貼ってある。もうわけわかりません! でもとにかく今日の桑田佳祐、あらゆる意味で最強のショーであることは間違いなかったです。
 アンコールでは再び「キック・ザ・カン・クルーよかった、スケボーキングよかった、THE BOOM宮沢ぁ!よかった、UAよかった、YUKIちゃんとは先っぽだけでもセックスしたい!、バンプ・オブ・キッチンいやバンプ・オブ・チキンとは一緒に写真とりました」と今日出演の全アクトを振り返り、“HOTEL PACIFIC”ではなんと半ケツを披露! 「みんなありがとう!」と何度も繰り返し「また来年もくるからなー!!」と満場の大歓声と拍手の中コールして去っていった桑田さんは間違いなくこのフェスのハイライトの一つを生んでくれました。
 さて4万人以上が詰め掛けたロック・イン・ジャパンも残すところあと1日です! 昨日に引き続いて規制退場が行なわれています。渋滞にも気をつけて。ここで嫌な思いをしたらせっかくの最高の1日が台無しです。あせらず、あわてず、ゆっくり帰りましょう。それではまた明日、最終日に会いましょう!!(21:30 GRASS STAGE)
予想だにしなかった
桑田流エンターテイメントに脱帽、でも最高!
これは半ケツの時の歓声?
ギャグも凄かったぜ 
終演後の花火。これぞ本物 レイク班の人へ。何故これが電磁波になるの?
観客が退場後のグラス・ステージ。また明日、待ってるぜ