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鉄風が闇夜を貫く! LAKEを解き放つNUMBER GIRL熱狂の祭り 18:45 LAKE STAGE

 日もほぼ完全に落ち闇が会場を支配しはじめてきた、いよいよ鋼のダブがLAKE STAGEに轟く瞬間がやってきた。そう、LAKE STAGEのトリのNUMBER GIRLがいよいよ降臨するのだ。
 姿のないステージから突然向井の声がこだまする。「セイ・オーオ!」「セイ・ラッセーラー!」「セイ・エエジャナイカー!」。観客も苦笑しつつノリノリで応える。夜の闇に親密な空気ができあがっていく。みんな待っていたのだ。この瞬間を! その後、ローディ(?)による怪しげなベース・ソロでひと盛りあがりした後、満を持してNUMBER GIRLが登場。凄まじい歓声の中、今日のLAKE STAGEの最後の宴が始まった!
 爆音ギターの残響が響き渡る“ZEGEN VS UNDERCOVER”だ! いきなりヒートアップする会場。暗闇を照らし出すスポットライトがメンバーを、そして観客を別空間へと誘う。そのテンションはさらに2曲目の“OMOIDE IN MY HEAD”でさらに加速、進化するアレンジが蒼さを一層迸らせていく。勢いは止まらない。“NUM-AMI-DABUTZ”“EIGHT BEATER”とそのグルーヴはドンドン疾走感を増していく。なんだか「祭り」をイメージしてしまったのは僕だけなんだろうか? そして、バンドはとてつもなく高いテンションを維持し、さらに自由に、さらに美しさや幽玄さをましていく。その瞬間が訪れたのは“裸足の季節”“TATTOOあり”を通過して、“Destruction DUB”が鳴らされた時だった。ミュート・ビートの小玉さんのホーンがアンダーグラウンドな空気を醸し出し、深い音響をなぞっていく。ディレイのかかったリズム、ギターの残響が身体の最内に響く。そして白眉はその次の新曲だった(タイトルはまだないようだ)。深呼吸のようにゆっくりと心地良いダブの世界に田渕のノイズ・ギターが絶妙な音量で重なる。ゆったりしたテンポに乗り「隣の坊さん屁をこいた(歌詞はまだきまってないようだ)」と言葉をゆっくりと変化させながらリフレインする向井。とにかくバンドのタイトな演奏がダブを緊張感のあるグルーヴに引き締める。鍛えぬかれた肉体性がバンドの精神性を余すところなく表現しきっている。そして、なんとここでsmorgasの来門が登場。向井の柔らかいトーンのライムとは真逆の荒々しいライムを展開し、オーディエンスを煽っていく。各々のんびりと身体を揺すり、リズムを刻むオーディエンス。そう、今のNUMBER GIRLのグルーヴは果てしなく自由だ。
 向井の妄想MCの後、バンドは“性的少女”をドロップし続けて“I don't know”へ、天井知らずで凄味を増していくバンドの佇まい、ソリッドにヘヴィに研ぎ澄まされていく演奏。繰り返される壮絶な向井の叫びが有無を言わさぬ迫力を放っている。そして“INUZINI”の凄まじく硬質なテンションで刻まれるギター・リフと伸びやかに広がる歌のパートの心地良いコントラストを見せライヴは終了。すぐさま飛び出すアンコールの怒号。ホントにNUMBER GIRLは愛されている。彼らも最高なら今日のオーディエンスも素晴らしかった。戻って来たメンバーは皆ごきげん。そして、ラストは個人的にも嬉しい“鉄風鋭くなって”そしてこれまたオーディエンス大喜びの“IGGY POP FANCLUB”で大団円。まさに「騒やかな」演奏でNUMBER GIRLは2日目のLAKE STAGEを鮮やかに締めくくった。暗闇から再び照らし出された会場には汗でびっしょりの少年少女、ロックンローラーたちが興奮した面持ちで語らいながら帰りの準備をしていた。どこまでも賑やかな、それでいて最高に楽しいショウだった。あ、花火だ!(20:50 LAKE STAGE)
ナンバガ最高! 明日また来ま~す
レイク班が花火を撮ったら、何故かこうなってしまいました。花火というより電磁波? 花火がこうなってしまいましたパート2。
今、超新星が誕生する。ビッグバン!