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ステージからステージへ、まるで旅をするように音楽を鳴らし続けるシンガーソングライター、Caravan。陽の傾きはじめたSOUND OF FORESTに彼が出現させたのは、オーガニックでリラックスした、そして自由と希望をサラリと伝える極上の音楽空間だった。バンド編成のサポートメンバーの紹介から、序盤の“TRIPPIN’LIFE”“Key of Life”と気負いは一切なし。爽やかに、あくまで飄々とした佇まいで鳴らすアコギから、心にしみる音色が穏やかに流れ出す。ジャック・ジョンソンとか、西海岸のレイドバックしたミュージシャンたちの空気を、こんなに自然に体現できる日本人がいるとは思わなかった。それは、あくまで軽やかに歌って伝える大切な感情や希望を、彼が本気で信じているからできることなのだろう。尊敬する外国人ミュージシャンたちの名前を歌い上げる“Soul Music”で、気づくと汗だくになっていたその表情に、芯に隠された本当の気迫をちらりと垣間見た。(松村耕太朗)