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1曲目“虹”はいいとしても、2曲目“TAIFU”って志村くん!

 というわけでフジファブリック、去年はLAKEのトップだったが今年はようやく涼しくなり、空も白く曇り始めた16時半に登場。MCで志村、「水戸の方は豪雨らしいですよ。ま、フジファブリックが終わってから雨降りゃいいかなと思って……嘘! フジファブリックの途中で降ってもいいですよ」と、ろくでもない天気へのこだわりを見せたと思ったら、key金澤のトランペットが鳴り響いて始まったのは“Surfer King”。それにしても――ここまでの3曲にしろ、その後の“陽炎”“ダンス2000”“銀河”にしろ、5曲目にやった新曲=ニュー・シングル以外は、フェス仕様のフジファブリックの王道メニューであって、つまり「まあこういうセットリストになるだろうな」ってもんなのに、なんでこんなにスリリングで、観てるとゾクゾクするんだろう。というか、その新曲“パッション・フルーツ”ですら既に王道メニューに入るべき存在感を放ってしまっている。あと、太い、音も歌も。風格の勝利、ライヴ・バンドとして。なんて、なんかフジファブリックっぽくない言い方だけど、でも素直にそう思ってしまった。いいわ、今のフジファブリック。(兵庫慎司)