ROCK IN JAPAN、そしてCOUNTDOWN JAPANではすっかりおなじみとなったRYUKYUDISKO。沖縄音楽とテクノという、それまで誰も気付かなかったけどやってみたら想像以上にはまる組み合わせを「発明」してしまった彼だが、それだけでは飽きたらず、モンゴル800をフィーチャーした“ナサキ”ではパンクのメッセージ性とテクノの機能性を見事に１本に束ね上げ、DJ２人組によるポップ・チャートへの侵攻も成功させてしまった。今日も前半は代表曲をつなぎつつお客さんを気持ちよく踊らせていた彼らだが、後半は２人のゲスト・ヴォーカル（En-RayとKOTOMI）を招いて歌モノ・オンパレード。最新シングルの“夢のフューチャー”を筆頭に、そのどれもがマニアックなツボを刺激するトラックとシンプル＆キャッチーなメロディという、いちばん有効射程距離の長そうなコンビネーションである。最後はビークルをフィーチャーしたメジャー・デビュー・シングル“NICE DAY”で一気にアゲ切り、揃って満足げにステージを去ったのだった。（小川智宏）