太陽とオーディエンスの熱気により、まだまだ暑さ絶好調のWING TENTに登場したのは、PERIDOTS。高橋孝樹によるワンマンユニットであるPERIDOTSは、5人のバンド編成で演奏をスタート。デビュー・ミニ・アルバムから1年半、初めてのシングル“9月のソーダ”が9月に発売というアーティストなので、彼のライヴは今日が初体験という観客も多かったかもしれない。しかし、ファルセットやフェイクを駆使した緩急自在なヴォーカルと、ソウルに直接響いてくる声そのものの美しさは、WING TENTから見える景色さえ変えてしまう勢いだ。特に祈りに似たような“フリージア”は圧巻で、その場にいる全員が彼の「うた」の圧倒的な力を感じたことだろう。MCで「実は今日、僕の誕生日なんです」と語ったPERIDOTSは、8月の誕生石ペリドットのように深く強い輝きを我々の心に残してくれた。今後も要注目です。(上田智子)
Peridots のROCK IN JAPAN FES.クイックレポートアーカイブ