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会場の温度がぐんぐん上がる中、サウンド・オブ・フォレストには日本における最高峰のロックンローラー、遠藤賢司が登場! 彼が構える擦り切れたアコギがもう、遠藤賢司というアーティストの年季というか道程というか、すべてを物語っている。そのギターとハーモニカで“夜汽車のブルース”を熱唱! なんと地元ひたちなかの勝田出身、今年還暦を迎えるこのロッカーの「やっと呼んでくれましたね! この時を待っておりました。ここは私の生まれ故郷であります!」というMCの後、頭脳警察の石塚俊明、湯川トーベンをステージに迎え“惚れた!惚れた!”を演奏。ぶっといグルーヴと性急なリズム、そしてワイルドでフリーキーなエンケンのヴォーカルが絡みあって圧倒的なパワーがステージに生まれ、身動きがとれない。そしてなんとゲストでサンボマスターがステージに! 感極まりすぎてフリーキーな動きになっていたサンボの面々は“不滅の男”を一緒に熱唱、そしてラストの“ビートルズをぶっとばせ!”ではステージ上のみんなで何回も四股を踏むというおなじみのパフォーマンスを披露。「エンケン! エンケン!」というサンボのあおりに、会場も歓声を上げて応えていた。これぞ、ロックのダイナミズム。それが生まれる瞬間に立ち会えたフォレストのお客さんは、本当に幸せ者だと思う。(林敦子)