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あれあれ、ユアソンって15時20分からじゃなかったっけ?? サウンドチェックしていたバンドが、いきなり観客に向けてパーキング・エリアでの“事件” を語ったあと、軽快なスカ・ビートが鳴り響いたのはスタート時間の7分程前。けど、1曲フルでやって、お客さんもノリノリっていうのに、バンドはすぐに引っ込む。やっぱりサウンドチェックだったのだ。ということで、それから待つこと3分、再びステージに現れたユアソン6人衆。「YOUR SONG IS GOODのほのぼのライヴが始まります」という掛け声とは裏腹に、1曲目は先月リリースされたばかりの新作『THE ACTION』からの熱いロック・ナンバー“A MAN FROM THE NEW TOWN”。一気にLAKEの空気を支配する。最近「ロック化宣言」をして結成当時のパンク・ロック・アティチュードを再びむき出しにした彼らだけに、お馴染みのメロウでオーガニックなヴァイブとは打って変わって、新作の曲中心の先導的で、攻撃的な演奏がとにかく新鮮に響く。とはいえ、やっぱり根底にあるハッピーなヴァイブはまったく損なわれてなく、最後までアゲアゲ(ラストだけはグジャグジャ)なパフォーマンスで観客を楽しませてくれた。スマイルじゃない人は、恐らくひとりもいなかっただろう。(内田亮)