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もはや説明不要の北海道稚内市出身4人組若手バンドGalileo Galilei。2010年2月のメジャーデビュー以来、信じられないほどのスピードでシーンを駆け抜けている彼らの放つ存在感とカリスマ性は、もはや長いキャリアを持つ第一線で活躍するバンドのそれと同等か、もしくはそれ以上の、まさに規格外な存在だ。間違いなく、現在最も勢いのあるバンドの一つだ。そんな彼らが昨年末の『COUNTDOWN JAPAN』に引き続き、夏の『ROCK IN JAPAN』に初登場! 演奏スタートのずいぶん前から、WING TENTのオーディエンスの数がとんでもないことになっている。まずは挨拶代わりにと、インディーズ時代からの楽曲"ハローグッバイ"をプレイ。尾崎雄貴の透き通った歌声がWING TENTに涼やかな風を送り込む。そして、ギター岩井郁人が起こしたハンドクラップに乗って、今年の春先にCMのタイアップ曲に抜擢されて話題を呼んだ"ハマナスの花"を披露する。昨年の末のCDJの時点ではまだ荒削りな部分があったものの、メジャーデビューを経て様々な経験を積み、演奏技術、ステージでの魅せ方、その他全てが信じられないぐらい素晴らしくなっている。より一層ダイナミックになったバンド・アンサンブルと、それにそぐわない若くて瑞々しい感性が化学反応を巻き起こし、会場は最高の雰囲気に。続いて"花の雨"を衝動的にかき鳴らし、尾崎雄貴による「憧れのステージに立てたことを本当に嬉しく思います」という謙虚なMCを挟んで"Monday7s"をプレイ。ラストは"夏空"。等身大の歌詞と疾走するグルーヴによって届けられる、夏にぴったりの爽快感溢れるロック・チューンだ。最後に、暑さに苦しむ我々にとっての最高のおくりものとなる、涼風のようなメロディーを残し、WING TENTを後にした。(前島耕)