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昨年アルバム『time and velocity』でデビュー。今年4月に1stフルアルバム『Anemone"Whirlwind"』をリリースした沼田壮平のひとりユニット=OLDE WORLDEが、ROCK IN JAPAN初登場! 1曲目は"cosmic love"。美しいアコギの音色と、どこか儚い沼田の声に、ぐんぐん引き込まれていく。続く新曲は一転、まるで木陰に吹く風のように爽やかなギターポップ調の楽曲。ハンズクラップとアコギとピアノの音が絡まり、Seaside Stageをより親密な空間に仕立て上げた"mother & boy"と続いていく。「やーやー、暑いですね。次はアツい曲をやろうと思います」というMC に続く"How's your Friday?"は、ヒップポップやグランジが入り交じったサウンド。ギターを高く上げ、初盤とは一転、沼田のMC通り、熱く肉体的なステージを披露。"DOODLE ON THE LANE"では、ギターを置き、通常のマイクとエフェクトの効いたマイクを2本持ち、コミカルなダンスな交えつつ、濃厚でぶっといグルーヴィーなサウンドと解き放つ――と、まるで万華鏡のようにきらきらと世界が変化する。「最後の1曲になります。今日はありがとうございました。OLDE WORLDEでした」と言って演奏したのは、"1 2 air"。ノイジーなギターとフェミニンな沼田の歌声が絶妙に交わり、髪とギターを振り乱しながら演奏する沼田の姿は実に痛快で爽快。性別も国境も超えて、無邪気で自由に音楽の地図を作っていく沼田の音楽世界を凝縮したようなライヴだった。(岡崎咲子)