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神戸出身、ギターレスのピアノ・ベース・ドラムという一風変わった構成の3人組ピアノロックバンドWEAVER、RIJに初登場。まずはつい最近まで放送されていたドラマの主題歌にもなった、亀田誠治プロデュースの楽曲“Hard to say I love you~言い出せなくて~”からスタート。ピアノの繊細さとロックの力強さ両方を兼ね揃えた美しいメロディと、杉本雄治の透明感のある歌声が生み出すハーモニーが情緒豊かな音楽世界を描き出す、彼らのヒットナンバーだ。続いて“トキドキセカイ”、そして「このROCK IN JAPAN、河邉(徹/Dr)と去年来て、僕らもいつかここでやりたいと思ってたんですけど、今年それが叶って最高に嬉しいです」と、RIJに出演する喜びを最高の笑顔で表現し、現在auのCMソングになっている“僕らの永遠~何度生まれ変わっても、手を繋ぎたいだけの愛だから~”をプレイ。柔らかいメロディーで描き出される繊細な世界に、オーディエンスは身体を揺らしながら心ゆくまでその美しい世界を堪能する。ラスト2曲は“2次元銀河”、そして“管制塔”と、ドラマチックなアップチューンを披露する。杉本は汗だくになりながらも尽きることなく沸いてくる熱情を、思いっきり鍵盤に叩きつける。それが奥野のギターの役割をも担うかのような叙情的なベースプレイ、河邉の勢いのあるドラミングと混ざり合い、ドラマチックなバンド・アンサンブルを展開していた。最後はオーディエンスに向けて3人で深々とお辞儀。最後の最後まで、本当に気持ちの良いバンドだ。(前島耕)