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いよいよRIJF.も最終日。SOUND OF FORESTのトップバッターを飾るのは、3年連続の出演となる若き才能・清 竜人。SEはなく、あたたかな拍手と蝉の声に包まれて、手を振りながら登場した。Tシャツと短パンの軽やかな姿で、「おはようございます」と言うと、1曲目は“痛いよ”。イントロでは思わず歓声が起こる。ステージの真ん中に真っ直ぐに立って、手に持ったマイクに気持ちを集中するように歌い上げていく。次の“ぼくらはつながってるんだな”からは、ギターを抱える。ビートが刻まれはじめると、自然とハンドクラップが起きていた。太陽の照りつけは、昨日、一昨日に負けないほどにギラギラしているが、私たちは音楽でいくらでも気分を変えることができるんだな。そんなことを思う。続いては、キラキラとピアノが弾むイントロのポップチューン“きみはディスティニーズガール”。手を振るオーディエンスに応え、柔らかな笑顔で、胸の前で何度も手を振り返していた。そして“プリーズリピートアフターミー”を終えて小さな声で「次で最後になります」と言うと、「えー!」という声が矢継ぎ早に飛ぶ。確かに、あっと言う間! 彼の前にキーボードがセッティングされ、ラストナンバーは“ボーイ・アンド・ガール・ラヴ・ソング”。キーボードに向かって、どんどんと情熱的になっていく演奏が印象的だった。歌い終えると、マイクを取り「ありがとうございました」と言って、バンドメンバーを紹介。そして、床にマイクを置いてステージを降りた。ほとんどが4月にリリースされたばかりのアルバム『PEOPLE』から披露。MCというMCはなかったが、その歌だけでもう十分満たされることができた。(高橋美穂)