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「イエ! ROCK IN JAPAN、そろそろ行こうか」という声が聞こえると、ドット柄のツナギのMCUと、Tシャツに青いツナギのLITTLEが飛び出してきた。そう、続いては、この二人のユニットULの出番! そして、いきなり“Check it Out”と“Intergalactic”という、Beastie BoysのUL流カヴァーを披露。5月に亡くなったMCAへの哀悼の意であろう。2曲を終えてMCUは「Beastie Boysからは、俺がラッパーをはじめた時に衝撃を受けたんです。MCUっていうのもMCAから付けたんですよ。ありがとう、MCA」と噛みしめるように語ると、温かい拍手が起こる。その後の“寄り添う”では、まさにオーディエンスに寄り添うような優しい音色が響き渡っていった。さらにMCUが、「凄く激動の年だと思っています。やらなきゃいけない年というか。でも、それは俺一人じゃできないし、寄り添って進んで行ければと思います」という言葉から繋ぐようにラップを繰り出し、“夢の中へ”へと突入。立ち込める砂煙の中で、二人に合わせてオーディエンスが拳を突き上げる光景は、『共闘』というに相応しい。そして最後は、全員でハンドクラップする中、LITTLEが「今日は暑い中、遠いところまできてくれてありがとう。次の春を迎えるまでに、UとLで必ずアクションを起こすから、笑顔で会いましょう」と言い、昨年の4月に第一弾楽曲としてリリースされた、KREVAプロデュースの“By blow bye bye blow“へ。ヒップホップながら、終始あたたかい、ULらしい時間だった。(高橋美穂)