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夕方になってあたりが霧に包まれ、急に空気が冷たくなってきたが、ROTTENGRAFFTYを待ちわびまくったオーディエンスで満員のSEASIDE STAGEは沸騰寸前に熱い! 「よくぞ集まった!」のN∀OKIの高らかなコールから“切り札”の爆裂ミクスチャー・ロック天国へと雪崩れ込み、「涼しくなってきたけどな、お前ら1人1人が輝いたら、太陽が出てくるぜ! いや、お前ら1人1人が太陽になれ!」と“金色グラフティー”へ突入! ヘヴィなサウンドとパワフルなメロディがせめぎ合いながら、キッズの衝動の在り処をダイレクトに揺さぶりにかかると、SEASIDE STAGEは霧とキッズの熱気が混じり合って一面真っ白に! 「踊れ! 踊り狂え!」(NOBUYA)と煽り倒すよりも早く、誰もが踊り、歌い、拳を突き上げ、この瞬間を全身で謳歌している。
祭囃子meetsヘヴィ・ロックの京都讃歌“響く都”ではオフマイクで「響く都!」「40手前!」「ロットングラフティー!」と絶叫するN∀OKIに導かれてでっかいコール&レスポンスが生まれ、「これができたら、何でも掴める! 両手見して!」という呼びかけに応えてフィールド一面にオーディエンスの両手が突き上がる。そして、ミクスチャーとディスコの正面衝突的なハイブリッド・ナンバー“D.A.N.C.E.”では大地が揺れんばかりのダンスが巻き起こり、NOBUYA&N∀OKIの歌い放つ波動砲のようなWヴォーカルが会場の温度をどこまでも上げていく。「俺ら命懸けでやるんで! お前らもついてこいよ!」(NOBUYA)と叩きつけたラスト・ナンバーは“This World”! 「やるか/やらないかじゃねえからな! やるしかねえんだよ!」のN∀OKIのシャウトが、ひときわ熱く胸に響く。結成14年目の歩みも「今」も「これから」も全部まとめて轟音で祝福するような、堂々たるアクトだった。(高橋智樹)