

重低音の轟きに合わせてフィールド全体が揺れた“posi-JUMPER”。強力なダンスエネルギーを放った“sTEP COde”を経て、最初のブレイク。「楽しんでますか? 爽やかなバンドがたくさんいるけど、熱い中、わざわざ俺たちを観に来てくれて、感謝します。俺たちがAA=です。うるさい音が好きなやつが、こんなにたくさんいるみたいで、最高です! みんなも楽しんでいってください!」とUEDAが語り、再び演奏へ。ラウドなサウンドと、神々しいメロディが絶妙な融合を遂げた“The Klock”。イントロの時点で大喜びしながらガッツポーズするお客さんがたくさんいた“meVIR”。スピード感に溢れるサウンドが心地よかった“LOSER”。オーガニックな風味も漂わせながら開放的に皆を踊らせた“ROOTS”……セットリストが進む毎に、圧倒的な熱気でフィールド全体が包まれていった。
「ここから遠くないこの空の向こう、今なお、困難と闘っている人たちがいます。カタカナやローマ字で記される『フクシマ・FUKUSHIMA』ではなく。俺らの仲間、友だちが住む場所です。俺たちは、今も彼らが闘っているっていうことを忘れません」という言葉を添え、ラストに披露されたのは“We’re not alone”。《ウィー・アー・ノット・アローン》と共に歌う声が観客の間で広がる。終盤でSHIRAKAWAがマイクを向けると、その歌声は一際高らかに響き渡った。演奏が終わった時に起こった拍手と歓声は、清々しい連帯感に満ちていた。(田中大)


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