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さっきまでパラついていた雨が上がった。急速に陽射しと暑さを取り戻していくレイク・ステージ。この最終日も折り返し地点に立って、登場するのは現在活動休止中、THE MAD CAPSULE MARKETSの上田剛士によるプロジェクト、AA=だ。姿を現すなり掌を合わせて深く礼をする剛士。バンドの布陣はVo.にBACK DROP BOMBのTakayoshi Shirakawa、G.に元マッドのMINORU、Dr.にRIZEの金子ノブアキという轟音ドリーム・チームである。“I HATE HUMAN”のプログラミングされたサウンドに金子の爆裂2ビートとShirakawaの煽動的な声が手を貸すさまはマジでやばい。更には“PEACE!!!”で低く飛ぶ爆撃機のようなギター・リフを鳴らすMINORUである。「えー、じゃあ、これから楽しんでいくんで、みんなも楽しんでください」。と剛士が告げるなり、今度は晴れた夏フェス空間にジャスト・フィットの陽性アップリフティング・ナンバーが繰り出される。人間はこんなふうに、確かな喜びを抱きしめることも出来るのだ。Shirakawaの歌がメロディアスに駆け抜け、豊かなコーラスがそれに重なる。ラストに笑顔まみれの混沌を生み出す“FREEDOM”を叩きつけ、再び掌を合わせて剛士は去っていった。(小池宏和)