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ようやく、FORESTの名にふさわしい心地好い風がふいて、まったりと過ごしやすい時間帯となったが、SOUND OF FORESTはみっちみちの観客でまだまだ、熱い。次のアクトは、顔は狼、体は人間のルックスで現在ロック・シーンを席巻中の“究極の生命体”MAN WITH A MISSION。ROCK IN JAPAN FES.初登場の5人だ(ステージにはサポート・ギタリストのE.D.ヴェダーも参加)。リハーサルから、セットリストにはない“DON’T LOSE YOURSELF”や“Feel & Think”がプレイされて、歓声に大きな手拍子が起こる盛り上がりだったが、本編はさらに強烈!

1曲目は、ジャン・ケン・ジョニー(G・Vo・Raps)がテンション高いラップをまくしたて、トーキョー・タナカ(Vo)のパワフルなヴォーカルで一気に爆発していく“distance”。痛快な四つ打ちビートに、会場内はもうもうと土煙をあげる、ジャンプ、ジャンプ、ジャンプ! 一体感たっぷりだ。「究極ノ生命体ニ、ツイテコレルモノナラ、カカッテキナサイ!」。ジョニーの挑発から、次なる曲はニルヴァーナのカヴァー、“Smells Like Teen Spirit”。これで盛り上がらないわけがない。しかしまだまだ足りぬとばかりに煽りまくり、スペアリブ(Dr)とDJサンタモニカがダイナミックなビートを叩き出すと、カミカゼ・ボーイ(B・Cho)はその牙でガシガシとベースを弾いたりする。最初のうちは、ほんとにあの姿でライヴやるんだとか、シュールな画だなと思っていたが、だんだんと可愛らしくすらも見えてくるし、スケールのデカいサウンドのパワーで、違和感も彼方へすっ飛んでいく。「RIJ初参戦トイウコトデ、シカモ森ノ中ニ招イテモライマシテ、テンションガ上ガッテオリマス。マダマダブチ上ゲテイキマスノデ、究極ノ生命体ニ、容赦ナクツイテキテクダサイ」(ジャン・ケン・ジョニー)とのMCから、最新アルバム『MASH UP THE WORLD』の“Mash UP the DJ!”と、そしてタオルをぶんぶんと振りまわしてみんなで踊る“DANCE EVERYBODY”と、キャッチーな必殺曲を2連打。「本当ニ、コンナ素晴ラシイ景色ガ見レルカラ、バンドハヤメラレナイ」。ジョニーのその言葉に大きな歓声が巻き起こる。ラストはライヴ定番のキラーチューン、“FLY AGAIN”。大きく手拍子が鳴り、あちこちでペットボトルの水がぶちまけられ、ジャンプしたり踊ったりと、沸騰しているSOUND OF FOREST。「フラ~イ、アゲイン、イエ~、イエ~」と、みんなで万歳ポーズでサビの大合唱。パンクに、オルタナにラウド・ロックをマッシュアップして、どデカく飛び跳ねる狼ロックで吠えた、最高のアクトだった。(吉羽さおり)