色も形も、感触も大きさもバラバラだ。
でも届いてくるものは、意味するものは、感じるものはひとつだけ。
それぞれにとってのひとつ。
「愛」であり、「勇気」であり、「希望」や「歓び」であり「未来」でもある。
もちろんそれら以外にも様々な想いを胸に抱いて、しかし私たちが掲げた拳に滲むのは、紛れもなくSUPER BEAVERの音楽を誰もが信じているということ。
ライブ冒頭、鳴り響くベースにあわせて会場を包んだオーディンスの手拍子がほんの僅かに遅れると、ものの数秒で完璧なまでにひとつのグルーヴとなっていく様に、「ああ、これが今のビーバーなんだ」という絶大なる安心感を抱いた。と同時に、このあと待ち受けるライブに期待を膨らませていると、またたく間にその期待は弾けとんで、気づけば幕は下りていた。
全力疾走、なんてもんじゃない。その遙かに上。
自分ひとりじゃたどり着けない境地に我々オーディエンスまでも運んでくれる。
それがSUPER BEAVERが生み出す「音楽」なのだ。
この公演は、12月27日(金)発売の『ROCKIN'ON JAPAN』2月号でも徹底レポートとしてお届けする。
また、終演後には20周年アニバーサリーライブとして自身初のスタジアム単独公演となるZOZOマリンスタジアム公演が、2025年6月20日(金)、21日(土)の2日間にわたり開催される事も発表された。 20周年という節目をここからどのように駆け上がっていくのか、今から楽しみだ。(橋本創)
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