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正直言って聴く際にこんなに覚悟を持って再生ボタンを押さないといけない作品はそうそうない。NEEが3人になって初めてのアルバムだからである。でもその覚悟はすぐに「これはやっぱりNEEだ」という感覚に変わる。夕日(G・Vo)の作ったサウンドもギターリフもどう聴いてもNEEそのもの。そのNEEらしさはこれまではくぅの存在によって感じられていたものでもあるが、ライブでそうしてきたように、今は3人全員で歌うことによって、この3人で今のNEEであるということを示している。何よりもかほ(B・Vo)が作詞と全歌唱を担った“この街”はかほからくぅに宛てた手紙のようで、自然と涙が出てきてしまった。この世で絶対にこの人たちにしか歌えない歌を今のNEEは歌っている。このアルバムが完成するまでに3人がどれだけ努力してきたのかがすべて詰め込まれている。覚悟の先にあったのは最大の感動だった。このアルバムを作ってくれて、続けてくれて本当にありがとう。(ソノダマン)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年12月号より)
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