【JAPAN最新号】Official髭男dism、最新ホールツアー大阪公演レポート&ライブヒストリーでヒゲダンの「今」を読み解く!

【JAPAN最新号】Official髭男dism、最新ホールツアー大阪公演レポート&ライブヒストリーでヒゲダンの「今」を読み解く!
現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』4月号別冊にOfficial髭男dism最新ホールツアー大阪公演レポート&ライブヒストリーを掲載!

“SHOCKING NUTS TOUR” MEMORIAL BOOK
最新ホールツアー大阪公演レポート&ライブヒストリーでヒゲダンの「今」を読み解く!

文=小川智宏 撮影=渡邉一生


2022年、結成から10年の節目を迎えたOfficial髭男dism。『ミックスナッツEP』のリリースツアーであると同時に10周年の記念という意味も込めた全国ツアー「SHOCKING NUTS TOUR」は、現在の彼らの規模感からすれば小さいともいえるホールツアーとなった。いうまでもなくすでに彼らはアリーナを満員にできるクラスのアーティストであり、もしかしたらドームやスタジアム級の会場でアニバーサリーのお祭りをぶち上げることすらできたかもしれない。

だが彼らはあえて、音と演奏を最大限に楽しめ、かつそれを観客の間近で届けることのできる場所を選んだ。そんな選択にこそ、何よりも音楽的に強く結ばれた集団であり、グッドメロディをできる限り純粋に味わう形で届けることに命を削り続けるヒゲダンというバンドの本質がよく表れている。ドラマ主題歌となった“Subtitle”の大ヒットで改めて日本のポップシーンにおける揺るぎないポジションを知らしめたこの1年の彼らだが、その音楽に対して、オーディエンスに対して誠実であり続ける姿勢は揺らぐことがない。

だが逆説的に、そんなツアーだったからこそ、そのライブは現在のヒゲダンのありあまるほどのスケール感と勢いを見せつけるものになった。最新の楽曲はもちろん、懐かしい過去曲も織り交ぜて繰り広げられたステージ。そこから届けられる音の密度や重さ、とりわけ藤原聡の歌の飛距離と力感には、たとえばアリーナツアーで観た時を上回るほどのエネルギーが宿っていた。

この別冊でレポートしている1月31日・大阪フェスティバルホールでのライブで、藤原は「バンドがバンドとして健全に、幸せにいるために、やりたいことはしっかりやっていく」と宣言していた。「健全」という言葉を使うところに彼ららしさを感じる。振り返ってみれば、その時々で求められるものに応えながら、ヒゲダンはひたすら「健全」に進んできた。だからこそ彼らはコロナ禍というイレギュラーな時代に直面しながらも着実に拡大を続けてくることができたのかもしれない。その眼前に広がる景色は大きく変わったが、ステージと客席の間で生まれる健全で誠実なコミュニケーションの姿は変わらない。

そのことを確かめるために、この別冊ではライブレポートに加えて彼らが重ねてきたライブのヒストリーを振り返るテキストも掲載した。彼らがどんな場所でどんな楽曲を鳴らし、それによってどのように前進してきたのか。改めてその歩みを見つめながら、“ホワイトノイズ”で切りひらいた「その先」に思いを馳せてみよう。(小川智宏)

(『ROCKIN'ON JAPAN』2023年4月号より抜粋)


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