ザ・フーのピート・タウンゼント、自分の書いた歌詞が自分にはセラピーが必要だとわからせてくれたと語る

ザ・フーのピート・タウンゼント、自分の書いた歌詞が自分にはセラピーが必要だとわからせてくれたと語る

ザ・フーのピート・タウンゼントは自身の歌詞を振り返って、自分にはセラピーが必要だとわかったと語っている。

10月11日に自伝『Who I Am』をリリースするピートはアメリカのテレビ番組『トゥデイ』に出演し、ザ・フーのために描いた暗いテーマの楽曲のなかには自分が幼児虐待に遭っていた事実をわからせてくれるところがあったと語っている。

自身の幼児虐待経験についてピートは次のように語っている。

「そのことが俺の作曲スタイルを性格付けたと言わないけど、でも、必ずなんかしらの影響が顔を覗かせるんだよ。自分の音楽にその証拠が見えてくるから自分でもそのことを直視するためにセラピーを受けることにしたんだ。こうしたことが歌詞に表れるんだよね。子供として問題を抱えてたんだろうなってね」

ピートはその経験を自伝でも探ってはいるが、あまり深入りするのは避けるようにしたと次のように語っている。「あんまりその深みにはまりたくなかったんだ。そうすることで自分にどれだけの収穫があるのかもわからなかったし」。

ピートは今回の自伝の出版を機に2003年に起きた児童ポルノ・サイトにアクセスしたことを警察から警告されるというスキャンダルについてもあらためて発言している。ピートは03年のこの事件ついて自伝のための調査をしていてサイトに内容を確認するためにアクセスしたと語っていた。そして、ここにきて、その時の行動は「自分ならなんかしらの役に立てるはずだと思い込む、白馬の騎士症候群に基づいていたのだと思う」と語っている。

「自分は子供としてちょっと不気味な体験をしてきてたんで、いろいろ想像しちゃうんだよね。自分が9歳か10歳くらいの女の子で、叔父さんに毎週強姦されていたとしたらどうだったんだろうとかね。自分にはその経験がわかると思えて、自分ならなんかの助けになるはずだと思っちゃうんだよ」

その後、性虐待チャリティ団体ダブルOを設立したピートは問題の児童ポルノ・サイトへのアクセス料金の7ポンド(当時のレートで約1300円)をいったん支払ってすぐにキャンセルしたという。こうして自分がアクセスしたことを明らかにすることで、ロシアへの孤児への虐待に注ぎこまれている資金の流れも明らかにしたかったとピートは語っている。警察に記録が発見されるとピートは警告を受け、児童ポルノ関連取締法を犯したことを認めた後、5年間性犯罪者リストに載せられていた。

(c) NME.COM / IPC Media 2012
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