誰もが心を掴まれてしまう、甘くキャッチーでセンス抜群のインディボップを鳴らすヒッポ・キャンパス。超満員で大興奮だった初来日ライブ直前にインタビュー

rockin'on 2月号 中面

現在発売中のロッキング・オン2月号では、ヒッポ・キャンパスのインタビューを掲載!
以下、本インタビューの冒頭部分より。



●昨日のライブが圧倒的で素晴らしかったんですが、どうでしたか。
ネイサン「すごい楽しかったよ。最初はものすごく緊張してて、始めの数曲はその緊張をほぐす感じだったけど、すぐに慣れてきたし、そうするとすごく盛り上がってくる感じだったね。みんなすごく楽しんでるのが伝わって来て、いい感じだったよ。気負ってなくて、やりやすい雰囲気で、すごいいいエネルギーで充満してたからね。まあ、全体的にめちゃやばかった」

●(笑)普段のライブとは違った?
ネイサン「まるで違ったよ。曲と曲の間がしーんと静かで、けれども、そこからみんな拍手とかし始めてくれるんだけど」
ジェイク「そこでほっとする」

●(笑)。
ネイサン「それはぼくたちの出身のアメリカ中西部の力の押し加減とは違うからさ。なんか間ができちゃったら、なんかしなきゃ、なんか言わなきゃ、音を出さなきゃってつい焦っちゃうんだけど、そうじゃないんだと。曲間の静けさをそのまま楽しんでいいんだと、わかってきたんだ。そこが最初はちょっと戸惑ったけど」
ジェイク「どちらかというとパフォーマンスに近かったね。アメリカではショーに寄せていくから、なんかいつもとはちょっと違う会場でやっているような気になったね」
ネイサン「うん、オーケストラ用のホールとかね」
ジェイク「それとみんなが歌詞を歌っているのを見るのもぶっ飛びで」
ネイサン「どの曲も歌ってるお客さんがいてさ、全部聴き込んでいるんだろうね。アメリカだとわりと好きな曲だけ楽しむっていう感じが多いんだけど。今回届けようとしている、自分たちの全キャリアを取り上げていくセットをあれだけ喜んでくれて、こっちも気分が高まったな」

●実際、大盛り上がりだったわけで、あれだけの受け方は予想できた?
ジェイク「やっぱり初めてやる会場ってすごく特別だし、アメリカだとほとんどの会場でやり尽くしていて、どれも12回とか、13回とかはやってるからね。中西部のバンドとして楽しかったのは、最初の頃はちょっと足を延ばせば、見知らぬ土地の知らない店がみつけやすかったからなんだ。だけど、もうそういうこともあまりないから。でも、そういうのって特別なもので、というのは、どうなるかわからないし、本当にみんな来てくれるのかよくわからないし、日本でショーをやるのがどういうことなのかカルチャーとしてもよくわかってないし、だから、また若いバンドに戻ったような気分になったよ(笑)。もう10年以上活動しているけど、ずっと昔に地元の街で初めてライブをやった時とか、ミネソタの外に出て、行ったことのない場所で初めてライブをやった時のことを思い出したよ。すごく気分が高揚したし、みんなで笑い合ってたし、すごくいい体験になったよ」
ネイサン「昨日、ライブの後にパートナーのココと話してたんだけど、〝サウス〟を演奏している時に顔を上げたら、みんなが歌っているのが目に入って、それからきみ(ジェイク)と目が合って、びっくりしたっていう感じだったね。10年前、いや12年前、つるんでた頃にあの曲をふたりで書いたわけだけど、それがこうやって地球の裏側まで来て、日本の観客の前で披露しているってことにものすごくこみあげてくるものがあってさ、でも、彼女もライブを観てて、そういう感情の昂ぶりを感じたと言ってたよ。ここまで来れたのは、つらかった時期をずっと潜ってきたからでもあるんだよ。だから、これは特別な瞬間で、特別な夜なんだと思えて、すごくありがたい気持ちになったよ」

(以下、本誌記事へ続く)



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