ユーモアもエモーションも詰め込んだタイラー・ザ・クリエイターの音楽の魅力とはーー8年ぶりの来日公演をレポート


タイラー・ザ・クリエイター、来日公演の興奮が全く冷めやらない。最高の熱狂、際限なく高まるボルテージ、有明アリーナが揺れに揺れた2日間。一体何だったんだ、あのライブは? なぜ、あんなにも奇天烈な音楽で皆が踊れるのか。なぜ、あんなにもヘンテコなタイラーの踊りが魅力的なのか。そもそも、なぜあんなにも大勢の若者が集い、“EARFQUAKE”を大合唱できたのか。訳が分からない。本当に、訳が分からないくらいにすばらしい来日公演だった!

世界中で熱狂を生み、画期的なツアーだと評されていた今回の『Chromakopia: The World Tour』だが、正直なところ、日本公演がどのようになるかは未知数だった。大掛かりなセットは持ち込まれなかったし、国内のタイラーファンの熱量がどのくらいのものか分からなかったからだ。しかし蓋を開けてみると、とんでもない光景が広がっていた。ヒップホップやポップミュージックという枠を超えて、そこには新しいカルチャーの波が生まれていた。あれ以来、多くの人が、タイラー・ショックとも言うべき熱にうなされているはずだ。

次号ロッキング・オンでは、本公演のロングレポートを通して、あの熱狂が一体何だったのかを考えたい。有明アリーナを揺らした二日間は、すでに伝説となりつつある。(つやちゃん)


タイラー・ザ・クリエイターの記事が掲載されるロッキング・オン11月号

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