最新作『ブリーズ』で描くウェンズデイの新境地――カーリー・ハーツマンが語る、音楽と人生の物語

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前作『ラット・ソウ・ゴッド』(23)でのブレイクスルーにより、現代のUSインディロックを代表するバンドのひとつにまで成長したノースカロライナのウェンズデイ。カントリーとノイジーなギターサウンドの融合は「カントリーゲイズ」などと形容されていたわけだが、同作でそんな狭い枠に収まらない存在であることを証明したのだ。また、バンドでギターを弾いているMJレンダーマンのソロアルバムも高く評価され、ますます熱い注目を集めるようになった。

だが、ツアー中にカップルだったフロントパーソンのカーリー・ハーツマンとMJレンダーマンが恋愛関係としては破局。バンドとしては難しい状況になったと思われるが、そんななかでも『ラット・ソウ・ゴッド』のバンドアンサンブルやハーツマンの感情表現を深化させた新作『ブリーズ』を見事ものにしてみせた。

ロッキング・オン11月号では、ハーツマンにそんな新作についてインタビューすることができた。プライベートなことでもあるのでMJとの破局についての質問は用意していなかったのだが、彼女がみずからその辺りの事情についても率直に話してくれた。ある意味では、ウェンズデイはそうしたパーソナルな事情や感情を正直さでもって生々しい音に変換するロックバンドであることを示すものとなっている。ぜひ、彼らの到達点たる『ブリーズ』と併せてじっくり味わってほしい。(木津毅)


ウェンズデイの記事が掲載されるロッキング・オン11月号

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