危険な恋に惑わされながらも愛と欲望が激しく渦巻く地獄のヌマへと堕ちていく女性のストーリーを描いたドラマ『悪いのはあなたです』の主題歌に起用された本楽曲。心が乱れて止まらない心理状態の変化をハイスピードなラインベースとキャチーなホーンフレーズで表現したイントロからグッと引き込まれる一曲で、全体を通して心の中の天使と悪魔が戦い、心があっちを向いたりこっち向いたりと入れ替わる展開が最高にヌマってしまう。
全編を通してハイスピードに流れていく一曲ではあるが、超とき宣の6人がそれぞれの歌声で女性の心の迷い、期待、決意、ときめきを表現してくれてたことで、3分40秒のショートドラマを観ているかのような充実感に満たされる。不意にこぼれるため息、苦しさから出てしまう心の声、自分に言い聞かせるセリフも入っているので、そのギミックもこの曲の大きなポイントである。
今回の主題歌決定の発表時の吉川ひよりのコメントで「とき宣の曲がディープなドラマの主題歌になってビックリした」という言葉があったが、宣伝部員(ファンの呼称)も同じ気持ちだったのではないだろうか。さらに、ドラマ主題歌ではあるが、超とき宣らしさがたっぷりの楽曲(アルバム曲という印象もあるが、逆にそこも評価されたのだと思うと私はとても嬉しい!)だったことにも驚いたはずだ。
こうやって、新たなたジャンルの作品でも超とき宣らしい楽曲を求められるようになったのは本当に嬉しい! それは、この数年で6人がしっかりと大人の楽曲、繊細な心理表現がポイントになる楽曲でも対応できるスキルを身に着けた結果だと思う。“ちょま”や“君と過ごす日々”、“Sora”や“ゼッタイだよ”もそうだし、“きっとスタンダード”や “7月のサイダー”もそうだ。あえて、遡るような並びで紹介したが、これらの楽曲は超とき宣の表現力をグッと上げてくれた曲たちだろう。“7月のサイダー”などは、生バンド、オケ、どちらでもライブで聴くたびに深みが増していっている名曲だ。
超とき宣に関するブログもいくつか書かせてもらっているが、いつか6人の歌声の魅力についてもお届けしたいと思っている。お決まりの横並びの順番で左から少しずつ紹介させていただくと、
辻野かなみは、歌唱に対していちばん努力を重ねた努力家だ。その歌声はどんな音階のフレーズでもブレることなく真っ直ぐに突き抜けてくるのが特徴であり、唯一無二の才能だと思う。
杏ジュリアは、大人の声色と無邪気な少女の声色を自由自在に使い分ける魔法少女で、この安定感はここ数年で確立された強みだと思う。
坂井仁香は、安定した歌唱はもちろん、誰もが認めるアイドルならでは変幻自在な声色を使い分ける秀才で、セリフで見せる人格の幅広さにはいつも驚かされる。
小泉遥香は、なんと言ってもそのパワフルで突き抜ける歌声が魅力的なのだが、場面に合わせて優しさも混ぜ合わせた声を使うこともある、5人を引っ張る主旋律だ。
菅田愛貴は、キュートでたとえ奥のほうに歌声があっても自然と耳が拾ってしまう特徴的な声を持っている。加入時から大幅に歌唱力を高め、セリフでもその存在感は強大だ。
吉川ひよりは、どんなシーンに登場してもすべてのバランスを整える安定感を持った歌声なのだが、何より彼女はミドルとハイのトーンの使い分けの器用さにいつも驚かされる。
何が言いたいかというと、この数年で彼女たちの歌声は6人6色、それぞれの武器を手に入れた。その特色が絶妙なバランスで現れているのが“あっち向いてキュン”という楽曲ではないかと私は思っている。
そして、来年3月4日に待望のニューアルバムがリリースされる。すでに幅広いジャンルの楽曲が発表されている中、どんな作品になるのか期待が膨らむ。
12月27日、28日には東京・TOYOTA ARENA TOKYOで毎年恒例の「ときクリ」、「超ときめき♡宣伝部のどきどきクリスマスパーティー 2025」が開催されるので、ライブで6人が新曲たちをどのように歌い上げるのか、ぜひとも楽しみにしたい!(岩田知大)
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