グランジ、インディポップ、サイケデリックフォーク、新たなウェンズデイを描き出した最新作『ブリーズ』――そこに刻まれたストーリーと、バンドの行く先を探る最新インタビュー

グランジ、インディポップ、サイケデリックフォーク、新たなウェンズデイを描き出した最新作『ブリーズ』――そこに刻まれたストーリーと、バンドの行く先を探る最新インタビュー

現在発売中のロッキング・オン11月号では、ウェンズデイのカーリー・ハーツマン(Vo)のインタビューを掲載!
以下、本インタビューの冒頭部分より。



「音楽を通してやろうとしてることって、人生の登場人物たちの物語を伝えることなんだ、彼らの経験を讃えるような形で」

●『ラット・ソウ・ゴッド』が世界的に高く評価され、この2年ほどはバンドにとって激動の時期だったのではないかと思います。前作の大きな成功とバンドの変化を、いまはどのように受け止めていますか。{/strong}
「うーん、変化ってことで言うならバンド内の人間関係の変化が一番大きいかなあ……まあ、私とうちのギタリストのジェイク(MJ)が別れたでしょ? いつかのタイミングで自然にそうなってたとは思うけどね。

ただ、あの怒涛のツアースケジュールが別れの時期を早めたのは確実であり……あの過酷な時期をいっしょに乗り越えたからこそいまも友情で繋がってるし、最終的には良かったのかなって思ってる。あの鬼のようなスケジュールを通してバンドとして本当に多くを学んだからね。幸いあのあと1年休みを取って、いまはまたステージに立つのがめちゃくちゃ楽しみな状態にまで回復してるよ。きちんと休みを取って、地元のノースカロライナのコミュニティと再び繋がることもできたしね。そこが自分にとってはほんと大事だから」

●新作『ブリーズ』はバンドが目指すべきサウンドを模索した結果生まれたアルバムだそうですね。
「うん、なんかほんと、これまでずっとこの音にたどり着くためにやってきたんだなあってことを実感してる。今回この音を達成したことで、また新たなことに挑戦する余裕みたいなものも生まれて、そう考えると次回作とかマジでとんでもないことになっちゃうかもよ? とりあえず、8年前に音楽を始めたまだお子さまだったあの頃の自分が思い描いてた音をようやく達成できたって実感してる。

今回のアルバムでそこをクリアしてるから、次の新たな目標を掲げることができる。すごく清々しい誇らしい気持ち。と同時に、これから先どういう方向に向かっていっても、いつでもこのサウンドに戻ってくるんだろうなって予感もしてる。それくらい自分たちにとっての原点というか、ホームベースみたいな音が確立できたと思ってる」

●あなたは『ブリーズ』を『ラット・ソウ・ゴッド』の「精神的な後継」だと形容していますが、あえて言うなら、2作の違いはどこにあると思いますか?
「というか、前回から今回まで何年か単位の距離が開いてるでしょ? あの数年間って、すごく大きかったと思う。20代のうちの25、26歳から28歳って、もう丸っきり違う。少なくとも、自分はこの時期にものすごく成長したって感じてる。とくにここ何年かは自分自身もそうだし、自分とメンバーとの関係性にしろ、友だちとの関係にしろ、自分のソングライターとしての力量ってところにしろ……自分が成長したってことがあらゆる面に波及して確実に音楽のほうにも反映されてる。

ただ年齢を重ねただけじゃなくて、成長したことで、音楽に対する向き合い方そのものが変わった、みたいな。とりあえず『ラット・ソウ・ゴッド』を作ったことでソングライターとしてものすごく成長したっていう手応えを感じてたから。それを踏まえて今回のアルバムの曲はより簡潔にしてツボを押さえてるって感じで、自分が最初に思い描いてたものをより明確に捉えてる気がする」

(以下、本誌記事へ続く)



ウェンズデイの記事の続きは、現在発売中の『ロッキング・オン』11月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

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