Mayday、台湾バンドとして初めて武道館に立ち、日本を”ホーム”に変える! flumpoolとのコラボも実現した2日目レポート!

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2015年8月28日・29日の2日間、Maydayにとって初となる日本武道館公演「Just Rock It 2015 TOKYO」が行われた。RO69では、この2日目・2015年8月29日の模様をライヴ写真とレポートでお届けする。

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1999年にデビューして以来、母国台湾では10万人規模のライヴを何度も成功させ、世界を股にかけた活躍を見せる人気バンド=Mayday(五月天)。彼らの、記念すべき日本武道館2デイズ「Just Rock It 2015 TOKYO」が行われた。記念すべき、というのは、Maydayにとって初の武道館ワンマンというだけでなく、台湾出身バンドとして初の武道館公演でもあるということだ。チケットは2日間とも即日ソールドアウト。初日の8/28には「DO YOU EVER SHINE」、翌8/29には「抱きしめて」と、楽曲タイトルにちなんだ公演サブタイトルがつけられている。その2日目の模様をレポートしたい。

ステージ上のスクリーンにはオープニングのCGアニメーションが映し出され、そこにメンバーのシルエットが重なって “Do You Ever Shine?”(ドラマ『ビター・ブラッド』主題歌に使用された日本語詞の楽曲で、作詞は小林武史)が披露される。ステージ上にはASHIN(阿信・Vo)、MONSTER(怪獸・G)、STONE(石頭・G)、MASA(瑪莎・B)、MING(冠佑・Dr)のメンバー5人と、サポートにキーボード奏者、マニピュレーター、男性コーラスが各1名という編成だ。ASHINの歌声が力強く伸びてこの楽曲を締め括り、多くのオーディエンスがかざすグッズのスティックライトは、演奏曲に応じて鮮やかに色彩が変化してゆく。

じっくりと歌心を響かせ、バンドサウンドを押し広げてゆくスケール感の大きなプレイはMaydayの魅力なのだが、僕はエキゾチックな旋律とソリッドなサウンドが手を取り合う“孫悟空/孫悟空”が好きで、この辺りからスウィング感たっぷりの“OKさ/OK啦”やグルーヴのうねりを育む“コール・ミー・ナンバーワン/叫我第一名”と、彼らのロックな一面が本領を発揮し始める。ASHINはここで、「こんな日が来るなんて、思いも寄らなかった。今日は一緒に、16年前のMaydayをびっくりさせようぜ!」(同時翻訳でMCもスクリーンに日本語表記してくれる)と煽り立てていた。

“モーター・ロック/軋車”の爆走の中、ステージ両翼のリフト部分にSTONEとMONSTERが乗り込み、高く上昇しながらそれぞれにギターソロを決める。手すりも何も付いていないリフトなので少しヒヤヒヤしたが、MONSTERは背面ギタープレイまで見せてくれた。ダンサブルな“瞬間少年ジャンプ/離開地球表面”ではオーディエンスと歌をキャッチボールするように分かち合い、いしわたり淳治が日本語ヴァージョンの歌詞を手掛けた“追憶のナインボール/九號球”も、MONSTERがしっかりと日本語詞で歌い上げてくれる。情熱的なラヴソング“愛情万歳/愛情萬歲”の後には、メンバーも口々に思いを伝え、MONSTERは「僕らにこんな夢のような2日間をくれた、日本のスタッフと皆さんに感謝します」と流暢な日本語で語って喝采を浴びていたが、MINGは何かイタズラするように喋って笑い声を誘い、スクリーンに「小雞雞」の文字が踊ると、悲鳴のような嬌声が上がっていた。

そして、スペシャルゲストとして招かれたのはflumpoolの山村隆太(Vo)だ。「僕たちが5周年の時に、武道館でMaydayに来て貰ったのね(そのときの模様はこちら→http://ro69.jp/live/detail/89897)。今日、俺が出て来たときよりキャーッてなった(笑)。ここ、日本だぞ!」と笑いを誘ってASHINと“前へ進め/向前行”で台湾語の歌をASHINとデュエットし、「今日はひとりで来たの?」「いや、他にもいるよ」「女の子?」とジョーク混じりに語らうと、ここでflumpoolの全員が集合する。STONE→阪井一生(G)、MASA→尼川元気(B)、MING→小倉誠司(Dr)とそれぞれに楽器を委ね、今度はASHIN+flumpoolという編成でコラボ作品“Belief ~春を待つ君へ~”(flumpool×Mayday)が披露されるのだった。

flumpoolの4人を「じゃあね、打ち上げで!」と見送ると、ステージはクライマックスへ。日本盤ベスト『Mayday × 五月天 the best of 1999-2013』 のジャケットアートワークを思い起こさせる、巨大な象ロボットが背後から登場し、雄大なバンドサウンドで“OAOA/OAOA”が繰り出されていった。動物型バルーンも投入される“Dancin’ Dancin’”(音源ではGLAYとのコラボ曲だった)が最高潮を迎え、本編は“人生は海のよう/人生海海”で締め括られる。

ところが、アンコールの催促に応えてからのシングル曲“YOUR LEGEND ~燃ゆる命~”は、ヘヴィなリフと日本語詞を焦げ付かせるような強烈なパフォーマンスになった。「台湾から日本までは飛行機で3時間だけど、武道館に辿り着くまでは16年かかった(ASHIN)」「またここで、3日、4日、5日間、そして、もっと大きな場所へ行こう!(STONE)」と熱い思いを語り、ダブルアンコールの“馬鹿/憨人”まで2時間40分、武道館を濃密なコミュニケーションの場にしてしまうMaydayであった。(小池宏和)

●セットリスト

01. Do You Ever Shine?
02. 君は幸せじゃないのに/你不是真正的快樂
03. 大切な何でもない事/最重要的小事
04. 孫悟空/孫悟空
05. 武装/武装
06. OKさ/OK啦
07. コール・ミー・ナンバーワン/叫我第一名
08. モーター・ロック/軋車
09. 瞬間少年ジャンプ/離開地球表面
10. 追憶のナインボール/九號球
11. 抱きしめて/擁抱
12. 愛情万歳/愛情萬歲
13. 笑忘歌/笑忘歌
14. 前へ進め/向前行 feat, 山村隆太
15. Belief ~春を待つ君へ~ feat, flumpool
16. やさしすぎて/溫柔
17. OAOA/OAOA
18. ひとり上手にならないで/我不願讓你一個人
19. Three fools/三個傻瓜
20. Dancin’ Dancin’
21. 人生は海のよう/人生海海
(encore1)
22. YOUR LEGEND ~燃ゆる命~
23. 出陣の歌/入陣曲
24. 満ち足りた想い出/知足
25. 僕は僕に嘘をつかない/倔強
(encore2)
26. 馬鹿/憨人

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