BLUE ENCOUNT、福島県双葉郡広野町の清掃ボランティアにサプライズ参加

BLUE ENCOUNTが6月17日、福島県双葉郡広野町にて行われた「RockCorps supported by JT 2018」の町内清掃ボランティア活動にサプライズで登場した。

「RockCorps」は、2003年にアメリカで生まれた、「4時間のボランティア活動をすると、アーティストのライブイベント(セレブレーション)に参加できる」という社会貢献の仕組みで、人々をボランティア活動への参加を推進している。2014年に日本に初上陸し、昨年までに約1万7千人がボランティアに参加。過去にはNE-YOカーリー・レイ・ジェプセンといったアーティストが来日公演を行った。5年連続の開催が決定した5回目の今年は、3年連続となる公式アンバサダーに高橋みなみを迎え、ボランティア活動を4月12日~8月31日(金)のおよそ4ヶ月間実施。また、プロジェクトの締めくくりとなるライブイベント「セレブレーション」のヘッドライナーにELLIE GOULDING(エリー・ゴールディング)、国内アーティストには、BLUE ENCOUNTの出演が決定している。

今回行われたのは、東日本大震災から7年が経った広野町を少しでも明るく美しい街に戻すべく、ごみ拾いや草むしり等の手伝いを行うボランティア。一般参加者26名がごみ拾いをしていると、BLUE ENCOUNTの4人がサプライズで登場。田邊駿一(Vo. Gt.)は「(アーティストとして)華やかに登場しましたが、RockCorpsをつくる仲間として一緒にボランティアを楽しみたいです!」と意気込みを述べ、江口雄也(Gt.)の「今日はセレブレーションに向かって、いっぱい汗かきながら楽しみましょう!」の掛け声と共に参加者とボランティア活動を開始した。


広野町を通る国道6号線には、復興のシンボルとして桜の木が植樹されているが、今回の作業では、植樹されたエリアの清掃活動を行った。清掃の一環として草むしりを行いながら、辻村勇太(Ba.)は、「これ、思っていたより腰が痛くなるね、大丈夫?一緒に頑張ろう!」と参加者に声をかけていた。また、高村佳秀(Dr.)は実家が農家のため、メンバーや参加者に鎌の使い方をレクチャー。田邊は「休憩いらない!」と汗をかきながら終始笑顔で作業を行っていた。


参加者とともに清掃を終えたBLUE ENCOUNTの4人は、「みなさんとボランティアができて楽しかったです!この気持ちを僕らも周りの人に伝えていくので、皆さんも周りを巻き込んで9月のセレブレーションを盛り上げましょう!」と参加者へメッセージを送り、ボランティアを締めくくった。



【BLUE ENCOUNT コメント】

――ボランティアに参加してみての感想は?
田邊:初めは果てしない作業だと思ったが、最後に自分が作業した所を見た時、「人の手だけでもできることがある」と思いました。広野町がここまで復興したのも、人の手が集まって成し遂げたものだと思うので、このような気付きを得る機会をいただけて素敵な時間となりました。
辻村:ボランティアを通して、参加者の方とコミュニケーションが取れたことはもちろん、通りかかった町の人とも触れ合うことができました。ちょっとした会話の中で、この町を知るきっかけになったので、広野町でボランティアできて良かったです。

――アーティストとして、今後の復興支援はどのように関わっていくか?
田邊:地元の熊本でも震災が起きた時も、ツアーやライブを自粛することが善とされる風潮がありましたが、自分たちは押し切って開催をさせてもらったことがあります。常に自分たちには何ができるんだろうと考えていますが、やっぱり「音楽を発信していくこと」が自分たちにできることなのでブレずに続けていきます。

――セレブレーションへの意気込みは?
田邊:9月1日は、お疲れ様の気持ちも込めて、みんなで“大打ち上げ”にしたいです。今日の清掃作業中に、セレブレーションでは「この曲がいいかな」って考えていましたし、これからメンバーで話し合っていくのが楽しみです。また、ボランティアでの達成感・爽快感を表現したライブにしたいなと思っています。