サンティゴールド、今のポップ・ミュージックの現状には失望していると語る

2008年作『サントゴールド』

5月には新作リリースを控え、3月にはサポートとしてレッド・ホット・チリ・ペッパーズとのツアーに同行するサンティゴールドは現在の音楽の状況に不満だと語っていて、近頃のポップ・ミュージックの芸術性のなさにがっかりしていると語っている。

また、1月に新作からのファースト・リリースとして公開した“Big Mouth”がレディー・ガガのようなアーティストへのあてつけではないかというピッチフォークの指摘に対しては次のように語っている。

「今現在の音楽の状況にはとても失望しているけど、特に誰って特定して書いた曲ではないの。ただ、本当の芸っていうものがすごく欠けてるように思うし、みてくれの華やかさばかりが実体よりも過大に評価され過ぎていると思って。まるで、超ビッグになるにはいい音楽なんか書けなくてもいいっていわんばかりだっていう」

その一方で、LMFAOについては「特定して」次のようにこきおろしている。「でも、ごめんなさい、LMFAOがなんでスーパーボウルに出演しているのかっていう(マドンナのハーフタイム・ショーに客演していた)。あの人たちってコミック・バンドとしかわたしには思えないんだけど。ああいうのがね、すごくわたしを悲しい気持ちにさせるのね。『こういうことってありなわけ?』って」。

なお、『Master of My Make-Believe』というタイトルで5月リリースを予定している新作についてサンティゴールドは次のように語っている。「ほとんどの曲が自分の世界をしっかりコントロールして見失わないことについての内容なのね。今度の作品を生んでいった過程のなかでこれはアーティストとして表現することがすごく重要だったんだけど、今の世界の現状からみてもとても大切なメッセージだとも思えて。今わたしたちはすごく普通じゃない状態の世界を生きているわけで、こんなにもたくさん暴動や反乱が起きていて、なんだか真実が見えようとしていると、そう思えるのね」。

また『Master of My Make-Believe』はジャマイカでもレコーディングが行われていて、TV・オン・ザ・レディオのデイヴ・シーテックも一部プロデュースに関わっているという。さらに、2008年のファースト『サントゴールド』をリリース後、アーティスト名をサントゴールドから「サンティゴールド」へと変えているため、サンティゴールドという名義では初のアルバムともなる。

オフィシャル・リリースとしては2月にファースト・シングルとしてリリースされた"Disparate Youth"の動画はこちら。


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