9月4日(水)にリリースが予定されているアークティック・モンキーズの新作『AM』について、レコーディングに参加したクイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジのジョシュ・オムが語っている。
アークティック・モンキーズのアレックス・ターナーは、クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジの新作『ライク・クロックワーク』にヴォーカルと歌詞を提供していて、そのお返しとしてジョシュもアークティック・モンキーズの新作に参加することになったが、チェコの「ロック・フォー・ザ・ピープル・フェスティヴァル」にクイーンズとして出演したジョシュは次のように『AM』について語っている。
「アークティック・モンキーズの新作で俺、歌ってるんだけどさ、これが本当にセンスのいい、真夜中過ぎに聴くアルバムになってるんだよね。タイトルは『AM』っていうんだけど、これの意味はもう言わずもがなだよね。だけど、本当にいいレコードだよ。いい作品なんだ。ディスコっていうんじゃないんだけどね、モダンな、ダンスフロアー向けな、官能的な作品なんだよ。いいアルバムなんだ」
また、アークティック・モンキーズを砂漠に連れ出した返礼としてシェフィールドの街での歓待は受けたのかと訊かれるとジョシュは「されてないけど、気にしてないよ!」と答えている。さらに6年ぶりの新作となった『ライク・クロックワーク』の次回作はもっと早く出したいとしているが、それと同時に驚きの要素も必要だと次のよう語っている。
「この仕事をやっていて一番楽しいところは、みんなを驚かすことができるということなんだ。どこからともなく突然現れるという意味でね。音楽の世界というのは大きくて暗い背景のようなもので、その中から何か光り輝くものに登場してもらって、そこにしがみつきたいと思うわけさ。しかもね、その光り輝く存在はすぐにいなくなってしまうものなんだよ」
「レコードを作ったとすると、そこにはそもそもの刺激や興奮が込められているんだけど、理想としてはそれがいつまでも、いつまでも、いつまで経っても色褪せないレコードとして作りたいわけなんだよ。でも、そんなことが本当に実現するかどうかなんてわかりっこないんだよね。俺たちの場合、今回6年もかかっただけに、次のものをやるにしても、また飛び込んでみようかって感じなんだよね。それがどんなものかは分からないし、いつそんなことになるのかも俺は言うつもりはなくて、それでこそこの生業はやってて楽しいんだよ。これは人を驚かせては興奮させる商売なんであって、みんなに普通のことを忘れさせるのが俺の仕事なんだよ。だから、その瞬間がいつになるのかなんてことを明かして楽しみを損なうようなことを俺もやるわけにはいかないんだ。でも、いずれやるし、今度はもっと楽しいレコードになると思うよ」
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