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いやー、楽しい! 2003年の大晦日をロックまみれで過ごすべく幕張に集ったオーディエンスをまずはハイ・タッチで迎え入れたのはHEESEY WITH DUDES! 夏のロック・イン・ジャパン・フェスに続く開幕アクトでの登場だ。「いつもらしく、華々しく、最後までブッ飛ぶ!」というHEESEYの宣言どおり、極彩色のグラマラス・ハード・ロックが1曲目“SPIRIT FREE”からマックスで炸裂。ねっとり腰に絡みつく濃厚濃密ギター・ソロといい、ビッカビカの金属音を撒き散らすハード・ロック美学の結晶のごときハイハットといい、もうそのパフォーマンスは実も蓋もなくバック・トゥ・70Sだ。つまりはロックが文字通り無敵で、巨大で、輝いていた時代へのオマージュが赤裸々に告白されていくわけだけど、もはや彼らの「生き様」として鳴らされたそれは、女々しかったり後ろ向きだったりする懐古趣味の地点を遥かに超えていた。超ご機嫌なデトロイト・ロック・シティのりな“ブランニューシーズン”に象徴されるロックの「華」。新曲 “LONELY RUNNER”で「邪念を振り払い、吹き荒れる向かい風を切裂いて進め」と歌われるロックの「泣き」。その2つが30年以上ロックに魅了され続けてきた男によって見事ミックス、昇華されていく。そう、今なお生き延び続けるロックを、そして今なおロックを愛し続ける全ての人に向けられたエール。しかと受け止めました!(粉川しの)

最前列で大声援を送っていた皆さんをパチリ。
「新曲がめちゃくちゃカッコよかった!」