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メンバー自身によるバンド全員でのサウンドチェックで、不意打ちを食らうが、時間通りにライヴモードのロストエイジがMOONに登場。サウンドチェックとはまるで違って、ギミックもクソもない、ロストエイジの男気溢れた激渋ロックは、一気に会場に硬派なグルーヴを生み出す。ロックファンの間では神格化されつつあるファースト・アルバム『PLAY WITH ISOLATION』の曲を中心に構成されたセットは、ベースを投げ捨てて、ひたすらマイクにがなる五味岳久が印象的だったり、最後まで観客を圧倒し続けた。「日本人離れ」、「洋楽っぽい」とよく形容されるロストエイジだが、それは音楽性とか、“日本語に聞こえない”ヴォーカルとか、そういう次元のものではない。その一音一音から滲み出る強い信念と悪びれないアティチュードにわらわれは別世界を感じて、畏縮させられるのだ。最後にベースをステージに叩きつけた岳久の姿を見て思った。ロックは変わる、と。(内田亮)