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洋楽のエッセンスを感じさせる、なんとも分類のしようのない独自のギター・ロックを形にしているlostage。Gの清水雅也が2008年1月18日の渋谷クラブクアトロのライヴで脱退することが決まっているが、ほんとにこのバンドはリズムとリズムの間に、言葉と言葉の間に、音符と音符の間に、なにか得体の知れないものがべったりとしみついているようなロックをやる。その完成度は今日もまったく変わらなかった。“RED”“こどもたち”“ドラマ・ロゴス”、どの曲にも積み重なってきた凶暴さとなくなることのない透明さが同居する。「去年もここに出させてもらって、今年はもっと大きなステージでやろうと思って、狙ってアルバム出したんだけど、ダメでした」。こういうことをステージ上で言うバンドである。そして、その剥き出しの魂はそのまま音となって表れる。特に、最後、Voの五味岳久がドラムセットに倒れこむようにして終わった“手紙”のカタルシスはすさまじかった。楽しさというのとは違う。しかし、効しがたい興奮がそこにはあった。(古川琢也)