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夏に引き続き、ステージ上で円陣を組んで気合を入れた曽我部恵一BAND。と、のっけからメランコリアの衝動が弾ける“恋人たちのロック”が!!  「カウントダウン・ジャパーン! 行くぜー! “マクハリ”ストーリー!」と“トーキョー”をこの祝祭の地に置き換えて、メンバー全員激しくヘッドバンギングしながらあっという間に満員のGALAXYを曽我部色のロックに染め上げる。“ジュークボックスブルース”、“ハルコROCK”と愛すべき名曲が次々にプレイされ、いつもよりちょっと長めのお約束の語りが始まると、そう“テレフォンラブ”の時間です! 中盤のコール&レスポンスがステージ中にこだまするくらい大きくなると、堰を切ったようにバーストする曽我部BAND。おなじみのことだってわかってるのに、ぶわっと鳥肌の立つようなこの一体感。いつ経験しても飽きないのは、この凄まじい多幸感にあるのだろう。「聴いて気に入ってくれたら買ってください」と披露された、伸びやかなメロディが気持ちいい新曲『魔法のバスに乗って』。ライヴ会場での完全限定販売というこの曲は、現在の音楽市場への曽我部なりのアンサーソングなのかもしれない。バンドの新たなフェイズの芽生えを感じたステージだったと思う。(林敦子)