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2003年に下北沢で結成後じわじわと各所で話題を呼び、いよいよ来春メジャーデビューを控えた新鋭5人組、the chef cooks me。音楽性をひとことで言えないのが音楽性、というくらいロック、ファンク、パンクにディスコ、ニューウェーヴまで自由に飲み込んで独自のポップネスに変換する彼らが、幕張に初登場である。サイドを剃りあげて前髪を長く残した変則エモ・ヘアのシモリョー(Vo & Syns)が鍵盤を叩きながらちょっと甘い声で歌いはじめると、ヒネくれてるけど心が踊る、彼らだけのパーティーがスタート。弾むようなリズムに、伸び伸びと鳴らされるリフ、そして時に囁くように、時に叫ぶように歌われるヴォーカルが絡んで、5人がこのステージを楽しんでいる一体感が素直に伝わってくる。小さなライヴハウスからより大きな舞台へ、今後の活躍を予感させるようなパフォーマンスだった。(松村耕太朗)