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サウンドチェック中にシモリョー(Vo & Syns)が弾き語り調でシングル“僕らの住む町”を歌い出す。そしたら徐々に他のメンバーも加わって、いきなりミニセッションが。本来のヴォリュームじゃないし、演奏も途中で途切れてしまったけど、開演前、しかもセットリストにない曲を生で聴けたのは嬉しい。そして、バンドのそんな無邪気かつスウィートなお遊びこそが、この日のセットを象徴していた。開演時間になるとBGMに合わせてメンバーそれぞれがバンドの頭文字の飾りを持って登場(4文字しかないけど)。それらをドラムセットの後ろに固定させると、ピカピカにライトアップ! そして1曲目、ではなくいきなりMC。去年のこの日にこのステージに登場したことは、あまりにも緊張しててよく覚えてないらしいが、「今日の目標は記憶に残して帰りたい」とのこと。本人たちが覚えられたかわからないけど、パーティーでハッピーでポップでミクスチャーな彼らのセットはこのときMOONに駆けつけた人々のハートには確実に刻まれただろう。 “WEEKEND MAGIC NUMBER”や“THIS SONG FOR WE SING!!”、そしてラストの“ライフスタイルiLL・メイクスマイル”などお祭りナンバーを多く含んだ彼らのセットはオーディエンスの参加を無条件に誘う。最後まで笑顔が絶えない素敵なライヴだった。(内田亮)