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4日間にわたって開催したCOUNTDOWN JAPAN 07/08、MOON STAGEのトリを飾るのはランクヘッド!! 昨年のCDJではドクロのマスクとスーツを着てモーニング娘。のSEをバックに登場した4人だが、今回そんな演出はなし。ライヴもストイックとさえいえる「音」そのものにフォーカスしたものになった。“ギグル”で勢いよく幕を開けたと思いきや、いきなりバスドラが鳴らないというトラブルに見舞われるが、そんなことお構いなし。小高(G/Vo)の「俺たちみんなでさ、MOONがいちばん盛り上がってたって言わしたろうぜ!」という気合いの入った宣言とともに新曲も披露!! 必死に何かを掴み取ろうとするような小高の声が、熱風のようにフロアを覆っていく。そう、この日のランクヘッドはとにかく必死だった。年越しの瞬間も、シンプルに10カウント数えたのみ。何よりも音楽そのもので盛り上げてやるというバンドの心意気なのだろう。新年最初の曲に選んだのは名曲“カナリアボックス”。小高が叫ぶ、「僕らが二本足になったのは、あなたと手をつなぐためなんじゃないかと思います」。そしてラスト“僕らは生きる”へ。「ラララ」の大合唱がいつまでも、いつまでも続く。アンコールでは“前進/僕/戦場へ”。ひたすら前へ。ランクヘッドの2008年、そして僕たちの2008年。手をつないで歩いていく先に、光が見える気がした。(小川智宏)