ANZAI(Vo,Gt)とMATSUMURA(Vo,Ba)がツインボーカルをとり、声も嗄れよとばかりにハイトーンでエモーショナルなメロディを歌い上げるLAST ALLIANCE。エモコアとかメロコアとかのカテゴリーになるのかもしれないけど、骨太で攻撃的なサウンドの中にも凛とした逞しさを秘めているのが伝わってくる、非常にクリアな音世界がとても印象的なバンドである。のっけからハードロックばりの早急なビートがフロアを揺らし、一気に熱気が立ち込める。「今日はムーン・ステージをひとつにしていきましょう!」とANZAIが叫ぶと、MATSUMURAが「やべー超楽しい!」と一言。観客の歓声がひときわ大きくなる。メジャーに移籍してリリースした初の『Signal 004』から披露された曲もあり、日本語のもつ情緒感が現代のロックに化けるとこうなる、みたいな意欲的な曲。彼らが音楽に託す信念みたいなものが、ライブが進むにつれより色濃く感じられた。(林敦子)
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